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日々徒然。オタク話多いですよ。
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3月が早々と終わってしまいましたよ。
この勢いのまま4月も終わりそうで怖いです。


エイプリールフールってことで(普通にこの行事(?)やってる人いるのかな・笑)

続きを読む、で悪乗りSSです。

ロイエド前提ですが・・・(笑)



注:ハボエド








いつからだったか。

あの小さな赤いコートを目で追うようになったのは。


「よう大将。来てたのか!」

「うん。さっき着いた。あ。少尉、大佐知らない?」

執務室に居ねーんだけど、と俺に尋ねておきながらキョロキョロと周囲を見渡している。

なんだよ。着いてそうそう探し物はあの人ですか。

ジリ、とした焦げた空気が鼻につく。

銜えていた煙草の火が根元近くまできていて慌てて灰皿を引き寄せる。

「…そういや夕方まで軍議だとか言ってたっけな」

「ふーん。そっか」

別段残念がる様子も見せずにコートをひるがえして主のいない執務室に向かう。

「おいおい何時に終わるかわかんねーぞ?それまでそこで待つつもりか?」

「あー、昼寝でもしてるし。少尉も仕事に戻らねーと中尉に怒られんぞ?」

ニッ、と意地の悪い笑みをくれてその姿は扉の向こうに消えて行った。


「人の気も知らねーで」

苦手なデスクワークをしながら自然と意識はあの子供がいる部屋に向く。

昼寝をする、と言っていた。眠っているのだろうか。

こんなすぐそばにいて悶々とする必要があるか?

気になるなら見てくりゃいい。

俺は他の仲間がいないのをいいことにそぅっと扉を押した。


――あれ?


ソファにはいない。横になるならサイズ的にはちょうどいいはずなのに。

そう広くはない部屋を見渡して不自然に後ろを向いた椅子に気がつく。

「こんなことできるのはコイツくらいだよなぁ」

普段大佐が仕事をするデスクチェア。

すっぽりと収まる格好でエドは眠っていた。床に足が届いてないぞ。

窓から差し込む光で少し傾いた頭の金色が一際鮮やかだ。

睫毛まで金色をしているんだなぁ、なんて新たな発見に嬉しくなる。

乙女か、俺は。とりあえず自分で突っ込んでおいて頭を掻いた。

薄く開いた唇が柔らかそうだ。とか、これは誘ってることにならないだろうか。とか。

理由を探すことに脳みそがフル稼働した。

椅子の背に手を置くとギ、と重みで軋む。

そのまま顔を近づけて唇まであと1センチ。

「少尉」

ぱちり、とこれまた金色の瞳とかち合った。

「あら。バレてた?」

「匂い。煙草の」

「それはそれは。迂闊だった」

「ふあー良く寝た」

「本気で寝てたのか?あまりにタイミングいいから寝たフリかと思ったぜ?」

「んなことするかよ。ついさっきだよ。足音が違うなと思ってさ」

「足音で分かるのか?大佐愛されてんな」

「違うって。気配とかそういうのも師匠から叩き込まれてんの」

再び大きく伸びをしてエドは椅子から飛び降りた。

「少尉の悪ふざけはナイショにしててやるよ。今度何かおごってくれりゃいいや」

「へえ。優しいんだな」

「まだ炭になりたくないだろ?」

まだ、って一生お断りだけどね。

あの人本気出しそうだし、シャレになんないからここはエドの優しさに甘えるとしようか。

ん?

ちょーっと待てよ。

足音から気がついてたんならなんでもっと早く止めなかったんだ?

まあ。俺がキスするなんて思わないだろうからな。声かけるのを見計らってたってことか?

喉渇いた、なんて言いながら部屋を出ていこうとするエドが俺を振り返る。

金色の瞳が意味ありげに細められた。

くそっ。コイツ・・・!小悪魔だよ。小悪魔決定!

俺は今日何十本目かの煙草に火をつけた。





*****

ハボってどんな喋り方してたっけ?(笑)
もう口調忘れかけ…>< ヤバイよ。カムバック・ハボ!

エドが大佐の椅子で寝るとこと小悪魔ちゃん的なとこを書きたかったんです。


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